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大家さんのひとりごと



2008年4月18日

「ゆっくり急ごう」

大阪には、このような言葉がある。

あわてモンのグズ。

あたふたと慌てふためいて行動をしている割には
忘れ物や取り違えが多く、
また初めからやり直さねばならなくなり、
同じことを繰り返すという学習能力の低い者を、
「どないも こないも ならんモン」のことを指す。

最近は入学式と始業式を同時に済ませ、
翌日からいきなり授業に突入する学校も
少ないくないと聞く。

その割に、授業内容も濃くて深いのかと伺えば、
実態は、真逆に近い。

入学式の日はそれだけで済ませ、
始業式のひも同じくし、
その翌日からゆったりと授業を始めたのは、
今から40年も前の話か。
いや、
10年前までは、確かそうだったはずという記憶がある。

10年前までは、世の中のコマはもっと大きかった。
つまり、もっと大きな器を持っていたように思う。
大きいがゆえに、初めはゆったりとしか回らぬが、
一度、遠心力がつけば、
静かだが勢いよく回り続け、しかも長く持続した。

効率優先、低リスクか何かは知らぬが、
コマの大きさは考えられなくなり、
それとともに、人の心の器までが小さくなった。

少しのことですら許されなくなり、
その割には自分の言動には呆れるくらいに甘い。

他人の非の指摘や批判は得意だが、
こと自分となると非常識きわまりなく、
そのことを自覚しながらも一向に認めようとしないばかりか、
追いつめられると屁理屈をこねまわして、まんまと逃げる

小さいコマは、それゆえに小回りが利くし、
初めから勢いよく回る。
しかし、すぐに回転力は落ち、止まってしまう。
止まってしまうたびに、慌てふためいて、
また回しなおさねばならない。
回しなおすたびに、コマの小ささを言い訳にする。

ずいぶんとウルサイではないか。
止まってしまうたびに
己の立場の保守のための言い訳に全勢力を費やし
吐き出しながら、コマを回しなおすことにだけ気を取られ、
肝心の部分はわずかしか出来きない。

まったくの役たたずめ・・・!

たとえ一時的なものでも構わぬから、
その場さえしのげれば、それでいい。

内容云々などはどうでもよいから、
とにかく売れればいい。

今日のこの瞬間が面白ければ、それでよし。

どうか私を見てください。
どうかウチの商品を買ってください。

あなただけに、ご用意しました。
今だけのチャンスです。

世の中、どこを見ても、どこに耳を向けても、
うるさすぎる。

頼むから、私を静かに放っておいておくれ。

「もしもし? わたくし、○○の・・・」
──── うるさい。黙れ。

「あなただけに、今回だけ──── うるさい。しゃべるな。

かちゃかちゃと、小さなコマどもめ。
いっそのこと、そこでじっとしていろ。
ウ・ゴ・ク・ナ・・・!

小うるさい小さなコマは、
ゆっくり急ぐ自分には、必要ないのだ。

もっと、ゆっくりやろうではないか。
ただし、たゆまずに。

ウサギにならずに。
チョット ココデ ヒトヤスミ をしないで。

カメになろう。
地の上をはいつくばるのではなく、
どっしりと踏みしめて、ゆっくり急いで歩こう。

──── そのための心のデトックス(解毒)が
何よりも大切な時代じゃないのかな。

 

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